概要

「じゃんけん」をしている様子を撮影した画像から,その勝敗を判別するアルゴリズムを作成します. 画像内に現れる手は「グー」「チョキ」「パー」のいづれかであり,どれにも当てはまらない手は現れません. アルゴリズムはサンプルコード中の特定の関数内を実装することで作成します.詳しくはこちらを参照してください.

サンプル1 サンプル2

入力:複数の手が撮影された静止画像一枚
出力:手の位置,およびその勝敗(勝ち・負け・あいこ)

出力のフォーマットについてはこちらを参照してください. 本課題は問題の複雑さから3つのレベルを設定しています.詳しくはそれぞれのレベル ( レベル1, レベル2, レベル3 )の項を参照してください.

評価方法

共通のテストデータ(サンプルデータを含む)に対して応募アルゴリズムを実行し,その結果から定量評価します. さらに,画像処理・パターン認識を専門とする審査員が,アルゴリズムの独創性や創意工夫点について,提出されたソースコードやアルゴリズムの説明書から評価し, それらの総合により最終的な審査を行います. 優秀なアルゴリズムは,FIT2011にて表彰致します.

アルゴリズムの性能

プログラムにより推定された結果(出力手)と正解(正解手)を比較することで,対象アルゴリズムの性能を評価します.

まず,出力手の位置(x,y)がどの正解手の矩形に入っているかにより手の対応づけを行います. 複数の矩形に入っていた場合には,矩形の中心(重心)がより近い方の手と対応付けます.

次に以下の2つの尺度で点数を付けます.

手検出得点

正解手毎に,対応する出力手があるかどうかを確認し,その数だけ+1点します. 1つの正解手に複数の出力手が対応していた場合には,余分な対応数だけ-1点します.

勝敗判定得点

正解手毎に,対応する出力手の勝敗判定を取り出し,正解していれば+1点します.不正解ならば0点です. 1つの正解手に複数の出力手が対応していた場合には,正解手を示す矩形の中心(重心)に最も近い出力手のみを得点対象とします. 対応する出力手がない場合は0点です.

例として,下図のような場合を考えましょう.■は出力手,手を囲んでいる矩形は正解手を示し,[赤/青]が[勝ち/負け]の勝敗判定に対応しています. 左図において,出力手1,2はそれぞれ正解手A,Bの矩形に入っているので,1-A, 2-Bの対応付けが行われます. 右図においては,出力手1は正解手Aに対応づけられます.出力手2は正解手A,Bどちらの矩形にも入っていますが,より矩形重心に近い正解手Aに対応づけられます. 出力手3には正解手が対応づけられません.

例1 例2

手検出得点=+1+1=2点
勝敗判定得点=+1+1=2点

手検出得点=+1+(-1)+0=0点
勝敗判定得点=0+0=0点

左図・右図のそれぞれにおける手検出得点は次のようになります.左図では,正解手A,Bのそれぞれに1つの出力手が対応しましたので,+1+1=2点です. 右図では,正解手Aには出力手1と2の2つが対応づけられましたので,1つ余分な対応があります. 正解手Bには対応する出力手がありません. これより,+1+(-1)+0=0点です.

同様に勝敗判定得点は次のようになります. 左図では,正解手A,Bについてともに正しい勝敗判定がなされているので,+1+1=2点です. 右図では,正解手Aには出力手1,2が対応づけられましたが,より矩形重心に近い出力手1に関して勝敗判定を評価します. 図の場合は誤判定しているので0点です.正解手Bには1つも出力手が対応づけられていないのでやはり0点で,合計して0+0=0点となります.

処理時間

実装したアルゴリズム(関数 user_function())の実行に要した処理時間で評価します. 画像の読み込みや結果表示・点数計算などの時間は含みません. 処理時間は入力画像に依存するため,全てのテストデータに関する処理時間の平均とします. 処理時間が10分を超えた場合は,計算が完了しなかったものとして評価しますのでご了承ください.

アルゴリズムの独創性

本アルゴリズムコンテストでは,アルゴリズムの性能とは別に、アルゴリズムの独創性・創意工夫を含めて総合的に評価します. 必ずアルゴリズムのアピール点を説明書に盛り込むようにしてください. ソースコードのみでは,これらを十分に評価できない可能性があります.

レベル1

もっとも簡単な状況設定です.

サンプル1-1 サンプル1-2 サンプル1-3
手の数
2つ
手の方向
手の甲を映した正面方向のみ
服装
長袖
背景
白一色
オクルージョン
なし

レベル2

中程度の難しさの状況設定です.レベル1よりも現実に近い設定です.

サンプル2-1 サンプル2-2 サンプル2-3
手の数
2つ以上
手の方向
手の甲を映した正面方向のみ
服装
長袖
背景
実際のシーン
オクルージョン
なし

レベル3

最も難しい状況設定です.現実に起こりうる難しい状況を含んでいます.

サンプル3-1 サンプル3-2 サンプル3-3
手の数
3つ以上
手の方向
斜めを含む種々の方向
服装
半袖を含む
背景
実際のシーン
オクルージョン
あり(手と物体,手同士)
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